コロナ禍のスポーツ界を考える。1年で起こった変化と未来予測

2020年と言えば、東京オリンピック・パラリンピックを契機にスポーツ界が一層盛り上がるだったはずが、未曽有の新型コロナウイルス感染拡大により、今や日々の生活からも「日常」を損なう展開だ。甲子園やインターハイと言った全国規模の大会も中止となり、スポーツ界に限らず波紋を呼んでいる。この事態は一体いつまで続くのだろうか?今後のスポーツ界はどう変わっていくのだろうか?

コロナ禍で起こっている出来事

日々流れるニュースなどで流れる通り、このコロナ禍によってスポーツ界は大きな影響を受けている。改めて整理すると次のようにまとめられるだろう。

大会の中止・延期

コロナの感染者数が世界的に増加していること、また人と人との距離が近いことで飛沫からの感染が危惧されることから、あらゆるスポーツイベントが中止・延期となった。甲子園のように出場できる学齢が限られているものについては、地域ごとに自主開催の交流戦を行うなどの動きもみられている。

リーグの過密日程・レギュレーションの変更

中止や延期は免れたものの、当初より開幕が遅れたり会場使用に制限が設けられたりしたことから、例年に比べ試合数を減らしたり、例えばJ1リーグのように今期に限り降格をなしにするようなレギュレーションの変更が見受けられる。

観戦スタイルの変化

コロナ禍では不要不急の外出を控えるようアナウンスがあったことはもちろん、大人数が集まる機会は感染リスクが高いとされることから、無観客試合(リモートマッチ)が中心となっている。2020年9月現在、プロ野球やJリーグでは観客数を大幅に減らしての開催を続けており、今後しばらくは自宅等での観戦がメインとなるだろう。

クラブにとっての収入源の変化

これまで有観客のスポーツでは、チケット収入が大きな財源の一つとなっていた。また、来場者が会場やオフィシャルショップで買ってくれるグッズ収入も大きい。ただ、この2つのいずれもが大幅に減らざるを得ない今、各クラブは別の手段により収入源を確保する必要性に迫られている。スマートフォンアプリ「pring」では、川崎フロンターレやガンバ大阪などがアカウントを開設し、ファン・サポーターが投げ銭できるようにしていたり、コロナによりクラブ経営が厳しくなったチームはクラウドファンディングを行いSNSで呼びかけるなど、動きも大きくなっている。

今後のスポーツ界はどうなるのか

前項で見たように、新型コロナウイルスの感染拡大によりスポーツ界は大きな変化を余儀なくされ、かつそれは一時的なものとは限らない状況になっている。「中止」「観客数減少」などネガティブな聞こえのものが多いのは間違いないが、一方で新しいビジネスが生まれたり、スポーツビジネスがよりタフになるチャンスでもあるかもしれない。今後を握るいくつかのトピックスを紹介する。

オリンピックの開催は?

現在の発表では、開催する旨で進んでいるが最終的な開催可否は、このコロナの影響の収束具合に大きく左右されるだろう。また、チケット問題(当初は返金なし、しかしここにきて返金対応発生。その財源は?)も最近の発表で、返金対応が実行されると伝えられた。しかし、その財源の確保や、返金方法などその後のオペレーションに注目が集まる。

プロクラブの収益構造の変化

観戦者をアリーナや体育館の半分を上限として集客を許されたBリーグなど、大幅な収益ポイントの転換が求められている。試合などの興行では集客数の増加が見込めない今、スポンサードメリットも大きくないことから、他の事業を作らなければいけない状況が生まれている。

新たなビジネスチャンスは到来するか!?

デジタルコンテンツが増えたりやスポーツチームがスポーツと関係のない事業を実施するケースが、急速に加速している。スポーツチームがオンラインでトレーディングカードの販売を始めたり、投げ銭サービスを活用する例など、見て新しい事例も増えている。

スポーツ界の新たなフェーズ、チャンスを探せ

スポーツ業界は、新たなフェーズに向けて新たな挑戦を探している。それは、既存の事業とは異なる事業としてかもしれないし、現在のデジタルネイティブな世代を取り込むためのマーケティングレベルの話かもしれない。その中で、言及できることは、今までにないほど新たな取り組みに対する敷居が低くなっていることだ。新しいことにチャレンジしなくてもよかった過去から、せざるを得ない状況まできているのだ。

したがって、スポーツ業界とりわけプロスポーツが支える側の視点で、もっとも熱い状況になっている。ぜひご一読いただいた皆様にはスポーツを支えることに熱狂いただきたい。

>>一緒に熱狂できる仲間と高め合う