スポーツ好きからの就職人気度が高いフィットネス業界 。フィットネスと聞くと高齢者の健康維持のためのサポートをするような印象が強いが、最近は若者のフィットネス参加も多く、加えて若いトップレベルのアスリートも競技によっては、フィットネスジムなどでコンディションを作る場合もあり、その対象は実に幅広い。
加えて、フィットネス業界と一概に言えど、職種もまた幅広く、インストラクターのような目に接する機会が多い職種でまとめることもできない。
一方で、フィットネスジムを運営したり、人に対応するインストラクターがいなければ、売上は成り立たないのは確かだ。
上述の通り、フィットネス業界各社は、業態によって雇用形態や職種、採用数も異なるが、年収には傾向が一定見て取れる。
本記事では、新興企業も多いフィットネス業界における人材の給与を元に、今後の採用周辺の展望を考察する。
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フィットネス業界戦国時代?就職難易度は?
近年、フィットネス業界の構図が大きく変化している。従来はKONAMIのような総合型フィットネスクラブに象徴されるフィットネス業界であったが、anytimeやジョイフィットなどの24時間営業を売りにする業態や、ヨガをベースに事業展開をするLAVA、ライザップのようなパーソナルジム、その他クロスフィットやビーモンスター、フィールサイクルなど様々な形のフィットネスジムが誕生している。
上記の図は、フィットネス業界のカオスマップである。
この図を見るだけでも、フィットネス業界が一概に総合型フィットネスクラブだけの単純なものだけではないことがわかるだろう。
就職難易度は、他業界に比べ高くない。有効求人倍率も高く推移しているため、自身にあった会社をじっくり比較検討しながら選択することをおすすめする。
女性の比率が8割近い企業もあり、男性採用に苦戦している企業もあるほど、採用の枠は余っている。
気になるフィットネス業界 年収ランキング!
1 | 日本テレビHD | 1,461万円 |
2 | 東急不動産HD | 1,194万円 |
3 | 野村不動産HD | 1,013万円 |
4 | コナミHD | 735万円 |
5 | コシダカHD | 665万円 |
6 | バローHD | 646万円 |
7 | RIZAPグループ | 624万円 |
8 | セントラルスポーツ | 597万円 |
9 | ルネサンス | 532万円 |
10 | 東祥 | 438万円 |
意外な企業もランクインするフィットネス業界の年収ランキングを解説!
言わずもがなな企業も多くランクインしていた年収ランキング。一方で、日本テレビホールディングスや東急不動産など、言わずと知れた大手企業もランクインしている。
実は、日本テレビホールディングスは24時間型のトレーニングジムの運営を行なっており、東急不動産はオアシスというフィットネスジムを運営している。
記事にて売り上げランキングを取り上げた記事を掲載しているが、ぜひ一読していただきたいが、売り上げと平均年収の相関は見られなかった。したがって、売上が高い企業に行けば平均年収が上がるわけではないことはご理解いただけただろう。
着実にご自身の経験を元に、活躍できる環境を選択することが年収を引き上げる要因になるだろう。
この平均年収は、各企業のフィットネス事業のものを出しているが、中央値ではないため、少々の偏りはある。
したがって、トレーナーなどの平均年収とは少々異なった金額感になることをご考慮いただきたい。
しかし、フィットネスを事業ドメインに置く会社は給与水準が低い印象を持たれがちであったが、業界平均からすると高く推移している会社が多い。
この背景は、優秀な人材の確保という命題と、深刻な人材不足という現在の課題にある。スポーツトレーナーとしての働き方の印象値が高い、フィットネス業界では、世間一般でいう優秀な人材があまり流動しない。
しかし、業界の中での激しい競争に打ち勝っていくために、人材の確保は必須である。それに対応するために、給与水準を引き上げ、優秀な人材の確保に注力しているのである。
その点を考慮すると、給与水準を下げずスポーツに関わる働き方をしたい人にとっては、チャンスと言えるだろう。
スポーツ需要が高まっている今だからこその給与水準。今一度、フィットネス業界への転職をオススメしたい。